この記事とは、ダイレクトボックスとは何かについて解説し、おすすめのダイレクトボックスを紹介します。
ダイレクトボックスとは
ダイレクトボックスとは、エレキギターやベース、キーボードなどの楽器の出力を、直接ミキサーに入力できるようにするための機材です。
ダイレクト・インジェクション・ボックス(Direct Injection Box)を略して「ダイレクトボックス」や「DI(ディーアイ)」と呼ばれます。
ダイレクトボックスの機能
ダイレクトボックスの機能は、以下の2つです。
- インピーダンス変換
- アンバランス信号をバランス信号へ変換
インピーダンス変換
エレキギターやエレキベースから出力される信号はハイインピーダンスなので、直接ミキサーに入力すると音質が劣化したりノイズが発生したりします。
ギターとミキサーの間に、ダイレクトボックスを接続し、ギターから出力されたハイインピーダンスの信号をローインピーダンスに変換してからミキサーに入力すると、本来のサウンドのまま入力することができるようになります。
アンバランス信号をバランス信号へ変換
エレキギターやエレキベース、キーボードなどから出力される信号はアンバランス信号のため、ケーブルで長い距離を引き回すとノイズが混入しやすくなります。
ダイレクトボックスで、アンバランス信号をバランス信号に変換してから、ケーブルを引き延ばせばノイズの混入を防ぐことができます。
ダイレクトボックスの種類
ダイレクトボックスには、パッシブタイプとアクティブタイプの2種類があります。
パッシブタイプ
パッシブタイプは、電源が不要なタイプのダイレクトボックスです。
かんたんに使用できますが、入力インピーダンスをアクティブタイプほどには高くできないため、極端に高いインピーダンスの信号を出すギターなどでは、効果的でないことがあります。
アクティブタイプ
アクティブタイプは、電源を用いるタイプのダイレクトボックスです。
入力インピーダンスがかなり高くても、十分な効果が得られます。
おすすめダイレクトボックス
Boss / DI-1 Direct Box
Boss ( ボス ) / DI-1 Direct Box は、アクティブ方式によるプロ仕様のDI・ダイレクトボックスです。
3段ゲイン・セレクター、オート・パワー・オフ、ファンタム・パワー自動切換、グラウンド・リフト機能など多彩な装備した、高性能なモデルです。
Countryman / Type85
Countryman ( カントリーマン ) / Type85 は、世界的定番のアクティブ・ダイレクトボックスです。
古典的なチューブ・マイク・プリアンプのように、シングルエンドのクラスA回路に織り込まれた高品質ディスクリートパーツのみを使用しており、非常に滑らかで甘い音を出力します。
一般的なアクティブDIボックスとは異なり、ファンタム電源で動作している場合でも常にグランドを分離し、グランドの問題からハムやバズを除去するのに役立ちます。
Behringer / DI400P
Behringer ( ベリンガー ) / DI400P は、低価格なパッシブタイプのダイレクトボックスです。
ハムノイズのような典型的なグラウンドループを除去するグラウンドリフトスイッチを備えています。
Radial / Pro DI
Radial ( ラジアル ) / Pro DI は、コストパフォーマンスに優れたフルレンジ・パッシブDIです。
カスタムメイド・トランスを採用し、幅広い周波数帯をナチュラルに再生します。
Radial / Pro D2
Radial( ラジアル ) / Pro D2 は、ステレオ仕様の定番パッシブDIです。
アコースティック・ギア、ベース、キーボードなど、様々なソースに対応します。
L.R.Baggs / Para Acoustic D.I.
L.R.Baggs ( エルアールバックス ) / Para Acoustic D.I. は、原音を忠実に増幅する超定番エレアコ用プリアンプ/DIです。
ナチュラルに太いサウンド、立体感が得られます。
DIとしても高性能、高音質を誇り、アコギ弾き必携の一台です。