電子ピアノ、エレクトーン、キーボード、シンセザイザー、MIDIキーボードの違いを解説!

MIDI機器

電子鍵盤楽器を始めたいというときに、分かりにくいのが「電子ピアノ」「エレクトーン」「キーボード」「シンセザイザー」「MIDIキーボード」の違いです。

かんたんに説明すると以下のようになります。

  • 電子ピアノ: ピアノを再現したもの
  • エレクトーン: オルガンを再現したもの
  • キーボード: 簡易な電子鍵盤楽器
  • シンセサイザー: 高機能な電子鍵盤楽器
  • MIDIキーボード: 外部音源やパソコンのソフトをコントロールするもの

それぞれ詳しく解説していきます。

電子ピアノとは

電子ピアノは、ピアノを再現することを目的とした電子楽器です。デジタルピアノとも呼びます。

音色は基本的にピアノ音色のみです。機種によっては、オルガンやストリングスなどの音色を選べるものもありますが、音色を自由に合成することはできません。

また、シンセサイザーの鍵盤がバネ式の軽いタッチであるのに対し、電子ピアノは、本物のピアノのような重いタッチです。ペダルがあることもシンセサイザーと異なります。

電子ピアノは、家庭でのピアノ演奏の練習用や、本物のピアノを使用できない簡易なライブなどが主な用途です。

エレクトーンとは

エレクトーンは、ヤマハ製の電子オルガンのことで、上鍵盤、下鍵盤、ペダル鍵盤をもつ電子楽器のことです。

音色は、決められた音色の中から選ぶタイプのものと、音色を合成できるタイプのものがあります。

エレクトーンは、3つの鍵盤を駆使して、一人で多パートを演奏できるということが最大の特徴で、主に演奏を目的とした楽器です。

キーボードとは

キーボードは、簡易な電子鍵盤楽器のことです。

キーボードは、鍵盤がある電子楽器というような広い意味でも使わることがあります。そのような意味で、キーボードという語を使う場合には、シンセサイザーもキーボードに含まれます。

キーボードは一般的に小型で鍵盤数が少なく、鍵盤のサイズも小さいこともあります。

音色を自由につくることはできず、決められたものから選んで使います。音色には、ピアノ、オルガン、バイオリン、トランペット、シンセなど様々なものがあります。

また、ドラムなどの自動伴奏機能があるものもあります。

キーボードは、主に家庭や簡易なライブ演奏などで使われます。

シンセサイザーとは

シンセサイザー(Synthesizer)とは、音を合成(シンセシス)するものという意味で、シンセサイザーはかんたんに言うと、いろんな音色を出すことができる高機能な電子鍵盤楽器です。

ピアノやオルガン、バイオリン、木琴、鉄琴、フルートなどのアコースティック楽器の音を出したり、シンセ特有の電子音を出したりすることができます。

シンセサイザーは、バンドのキーボディストがライブで使ったり、テクノやEDMなどの電子音楽の制作に使ったりします。

MIDIキーボードとは

MIDIとは電子楽器間で演奏情報を送受信するための規格で、MIDIキーボードはMIDIデータを送信する鍵盤型のコントローラーです。

MIDIキーボードは、主にDTM(パソコンを使って音楽制作をすること)で、パソコン内の音源ソフトをコントロールするのに使います。

MIDIキーボードは単なるコントローラーのため、MIDIキーボード単体では音は出ません。