自宅でドラムを練習したいけど、本物のドラムセットは騒音が問題になるためなかなか使うことができません。
そんなときに便利なのが電子ドラムです。
電子ドラムなら、大きな音を出すことなくドラムを練習することができます。
この記事では、電子ドラムの選び方について解説し、おすすめの電子ドラムを紹介します。
電子ドラムとは
電子ドラムとは、パッドを叩くとセンサーがそれを感知し、録音されているドラム音を再生する楽器です。
電子ドラムは、叩くためのパッドと音を出すための音源で構成されています。
パッドにはセンサーがついていて、叩いた強さを検知し音源へと信号を送ります。
音源はセンサーから送られた信号に基づいて、ドラムやシンバルなどの音を再生します。
電子ドラムのメリット・デメリット
メリット
音が静か
電子ドラムの最大のメリットは音が静かだということです。
大きな音で騒音が問題になったりすることがありません。
自宅でドラムを練習するために防音設備などを設置したりする必要がありません。
ただし、ペダルを踏んだときの衝撃などが床に伝わるので、マンションなどの場合にはドラム用の防音マットなどを設置しておいたほうがよいでしょう。
デメリット
打撃感が本物のドラムと違う
電子ドラムは、本物のドラムとは叩いたときの感触が違います。
強弱がつけにくい
電子ドラムは、生のドラムと比べると音の強弱をつけにくいです。
音源の設定などで、打撃の強弱に対する音の反応を調整することができます。
音がスピーカーやヘッドホンから鳴る
本物のドラムは、ドラムそのものから音が鳴りますが、電子ドラムでは、スピーカーやヘッドホンから音が鳴ります。
ドラムを叩いているときの音の聞こえ方が、本物のドラムとは異なります。
電子ドラムの選び方
パッドの素材
電子ドラムのパッド(スティックで叩く部分)の素材は、主に下記の3種類があります。
- ゴム
- メッシュ
- シリコン
ゴムパッド
ゴムパッドは、もっとも一般的なタイプのパッドです。
叩いたときの感触は固めで、メッシュやシリコンと比べると反発が強いです。
メッシュやシリコンのパッドと比べると、打撃音が大きくなります。マンションでの夜間の練習などには向きません。
メッシュパッド
メッシュパッドは、パッドがメッシュ素材でできているタイプです。
叩いたときの感触が柔らかく、生ドラムの感触に近いです。
打撃音は小さいです。
一般的に、ゴムパッドより価格が高いです。
シリコンパッド
シリコンパッドは、パッドがシリコンで出来ているタイプです。
叩いた時の感触は、メッシュパッドよりさらに生ドラムに近く、自然な打撃感が得られます。
打撃音は、メッシュパッドよりは大きくなりますが、ゴムパッドよりは小さいです。
シリコンパッドは、ヤマハの電子ドラム「DTXシリーズ」のハイエンドモデルに採用されています。
ペダルの種類
電子ドラムのペダルには、「ドラムペダルタイプ」と「スイッチタイプ」の2種類があります。
ドラムペダルタイプ
ドラムペダルタイプは、生ドラムと同じキックペダルを使用して、バスドラムのパッドを叩くタイプです。
生ドラムに近い感触が得られるので、本格的な練習がしたい方におすすめです。
しかし、振動音が出やすいため使用環境によっては注意が必要です。
スイッチタイプ
スイッチタイプは、ペダル型のスイッチを踏むタイプです。
パッドを叩くわけではないため、音は静かですが、踏んだときの感触は、ドラムペダルとはかなり異なります。
ハイハットスタンドの有無
電子ドラムには、ハイハットスタンドがあるものとないものとがあります。
ハイハットスタンドがあるものは、生ドラムのようにペダル操作によりハイハットが開閉し音が変わります。
本格的な練習をしたい方におすすめです。
ハイハットスタンドがないものは、スイッチタイプのペダルで、ハイハットが開閉せず再生される音色のみが変わります。
音源
音源は、ドラムの音を再生する機材です。
音源の種類により、再生される音色が変わってきます。よりリアルなドラム音を聞きながら練習したい場合には、音源の選択も重要となります。
また、音源には機種によりさまざまな独自機能がついているものがあります。
例えば、練習ソングやコーチングモード、演奏の採点機能などが搭載されているものがあります。
おすすめ電子ドラム
Roland / V-Drums TD-1K
Roland(ローランド)/ V-Drums TD-1K は、ゴムパッドを採用した低価格な初心者向けの電子ドラムセットです。
とりあえず電子ドラムを始めてみたいという方に最適です。
パッドの高さや位置も調節可能で、子供から大人まで楽しむことができます。
操作パネルもボタンが少ないシンプルな設計となっていて、自宅で気軽にドラムを楽しみたい人におすすめの電子ドラムです。
Roland / V-Drums TD-1KV
Roland(ローランド) / V-Drums TD-1KV は、上記の「Roland / V-Drums TD-1K」のスネアをメッシュパッドにしたモデルです。
メッシュパッドは叩いた感触がより自然で、より生ドラムに近い感覚で練習できます。
コンパクトに設置できシンプルな操作性で、電子ドラム初心者におすすめのモデルです。
Roland / V-Drums TD-1DMK
Roland(ローランド) / V-Drums TD-1DMK は、スネアドラムとすべてのタムにメッシュパッドを採用した電子ドラムです。
バスドラムは、ドラムペダルタイプで、キックパッドは横に広いタイプでツインペダルにも対応しています。
ハイハットのペダルはスイッチ式です。
シンプルながらも生ドラムに近い感覚で演奏できるモデルです。
Roland / V-Drums TD-17KVX
Roland(ローランド) / V-Drums TD-17KVX は、12インチ・サイズの大口径スネア用パッドと、市販のハイハット・スタンドに装着しペダル・ワークに合わせて実際に上下動するVハイハットを備えた本格的な電子ドラムです。
アコースティック・ドラムと同じ感覚や奏法で演奏することができます。
Roland / V-Drums TD-27KV
Roland(ローランド) / V-Drums TD-27KV は、手頃な価格で本格的な演奏が楽しめる電子ドラムです。
大口径のパッドを採用したおり、生ドラムに近いレイアウトでセッティングできます。
14インチのステンレス・シェルのスネアと10インチのタムには、ローランド独自のマルチ・プライ・メッシュ・ヘッドを採用、心地よい打感と静粛性を両立しています。また、テンションが変えられるので、自分の好みの貼り具合に調整が可能です。
12インチのハイハット・シンバルはアコースティック・ドラム用のハイハット・スタンドに取り付けて使用、上下動し自然な演奏感が得られます。そして、18インチのライド・シンバルと12インチと13インチのクラッシュ・シンバルは、優れた打感と揺れを実現します。
複数のセンサーの搭載により、例えば、スネアでは繊細はゴースト・ノート、オープン・リム・ショット、そしてクローズド・リム・ショットが、ライド・シンバルは叩く位置による自然な音色変化やボウやベルに手を触れることでミュートすることが可能です。
Yamaha / DTX402KS
Yamaha(ヤマハ) / DTX402KS は、ゴムパッドを採用したシンプルな初心者向けの電子ドラムです。
バスドラムとハイハットにはスイッチ式のペダルを採用しています。
高さ調整も可能で、小さなお子様でも快適に演奏できます。
低価格で電子ドラムをはじめてみたい方におすすめです。
Yamaha / DTX720K
Yamaha(ヤマハ) / DTX720K は、本格的な演奏が楽しめる電子ドラムです。
スネアパッド、タムパッドには高い静粛性を持つDTX-PADを採用しています。
スネアパッドは、ヘッドショットだけでなく、クローズドリムショット、オープンリムショットにも対応しています。
ハイハットパッドは、アコースティックドラムに使用されている実際のハイハットスタンドに取り付けられます。オープン、クローズはもちろん、フットスプラッシュ奏法も完全に再現できます。エッジ部、ボウ部はそれぞれ個別の音色を発音するステレオ構造のためリアルな演奏表現が可能です。
シンバルパッドは、カップ、ボウ、エッジで異なるサウンドの叩き分けが可能です。
キックには、硬さの違う素材を3層に重ねたKP100パッドを採用しています。表面に一番柔らかい素材を使用し、奥側になるにつれ硬い素材を使用することで、踏み込む強さに応じて最適な打感が得られます。
ドラムの様々な奏法に対応し、アコースティックドラムにより近い演奏性と表現力を実現したモデルです。
Yamaha / DTX760K
Yamaha(ヤマハ) / DTX760K は、上記の「Yamaha / DTX720K」のスネアとタムを大口径に、シンバルを3枚にしたモデルです。
より本物のドラムに近い演奏感が得られます。
Yamaha / DTX920K
Yamaha(ヤマハ) / DTX920K は、ヤマハの電子ドラムの最上位モデルです。
パッド類にはスネアとタムで硬さを変えた大型のパッドを採用しています。
キックパッドには踏み込みに応じた最適な打感を生むパッドを採用しています。