エフェクターが増えてくると悩むのが、どの順番でエフェクターをつなぐとよいかです。
同じエフェクターでも、つなぐ順番によって効果が変わってきます。
この記事では、エフェクターのつなぎ方・順番について解説します。
エフェクターのつなぎ方・順番
エフェクターのつなぎ順に決まりはありません。自分がよいと思う音が出ればどのような順番でつないでもかまいません。
ここでは、定番のつなぎ順を紹介します。
定番のエフェクターのつなぎ順は以下のとおりです。
- ダイナミクス系(コンプレッサー)
- 歪み系(オーバードライブ、ディストーション)
- フィルター系(イコライザー、ワウ)
- モジュレーション系(フェイザー、フランジャー、コーラス)
- 空間系(ディレイ、リバーブ)
- ボリュームペダル
ダイナミクス系
最初につなぐのはダイナミクス系エフェクターです。
歪み系エフェクターへ送る前に、音を整えるのが目的です。
ダイナミクス系エフェクターには、コンプレッサー、リミッター、ノイズゲートなどが含まれます。
まず、ノイズゲートで不要なノイズを除去・低減します。
その後で、コンプレッサー、サスティナー、リミッターなどで、音量のばらつきを整えたり、音のテイルの部分を太くして、サスティンを伸ばしたりします。
ダイナミクス系エフェクトの順番
- ノイズゲート
- コンプレッサー、サスティナー、リミッター
歪み系
歪み系エフェクトで、基本的な音色づくりを行います。
歪み系エフェクトには、オーバードライブ、ディストーション、ファズがあります。
歪み系エフェクトと共に、ブースターを使う場合には、歪み系エフェクトの前にブースターをつなぎます。
歪み系エフェクトの順番
- ブースター
- オーバードライブ、ディストーション、ファズ
フィルター系
歪み系エフェクトで倍音を増やした後で、フィルター系エフェクトで音の周波数特性を調整します。
フィルター系エフェクトには、イコライザーやワウがあります。
イコライザーでは、音質の調整を行います。
ワウは積極的な音作りとして用います。
フィルター系エフェクトの順番
- イコライザー
- ワウ
モジュレーション系
歪み系、フィルター系で基本的な音作りを終えた後で、必要であればモジュレーション系エフェクトで音にゆらぎをかけます。
モジュレーション系エフェクターには、フェイザー、フランジャー、コーラス、ビブラート、トレモロなどがあります。
ひとつのエフェクトチェーンの中で、複数のモジュレーションエフェクトをつなぐことはあまりありません。
空間系
空間系エフェクターで音に残響や広がりを加え、音作りの仕上げを行います。
空間系エフェクターには、ディレイ、リバーブがあります。
ディレイとリバーブを併用することも多いです。その場合、先にディレイをかけてからリバーブへ送るのが定番です。
空間系エフェクターの順番
- ディレイ
- リバーブ
ボリュームペダル
音作りを終えた後で、必要であれば最終段にボリュームペダルをつなぎ、音量を調節します。
ボリュームペダルは、空間系エフェクターの前につなぐこともあります。その場合は、ボリュームペダルで、音量を下げても残響音はしばらく残るというような効果を出すことができます。
ボリュームペダルを空間系の後につないだ場合は、ボリュームを下げると残響もすぐに下がります。
まとめ
エフェクターの定番のつなぎ方・順番を解説しました。
必ずこの通りにつながないといけないわけではありません。
この記事を参考に、つなぎ方をいろいろと試してみてください。