ベースを始めたいと思っても、ベースには様々な形やメーカー、価格のものがあり、どれを選べばよいのか分かりませんよね。
この記事では、エレキベースの選び方について解説し、初心者におすすめのエレキベースを紹介します。
ベースの選び方のポイント
ベースの選び方を解説します。
形・タイプで選ぶ
なんといってもベース選びで一番気になるのは見た目・ボディの形でしょう。
ベース初心者の方は、好きなミュージシャン・ベーシストが使っているものと同じタイプを選ぶのがおすすめです。
ここでは、代表的なベースの形・タイプを紹介します。
ベースのタイプは主に
- ジャズベース
- プレシジョンベース
- その他
に分けられます。
それぞれのタイプを解説します。
ジャズベース
ジャズベースタイプは、今もっともよく使われているタイプのベースです。「ジャズベ」と略して呼ばれることが多いです。
弾きやすく、音作りの幅も広いため、どんなジャンルの音楽にも向いています。
1台目のベースとして、もっとも無難な選択といえます。
非対称のボディで弾きやすい形になっています。
また、シングルコイルのピックアップが2つ搭載されており、2つのピックアップを使い分けることで、マイルドなサウンドから、ハッキリとした明るめの音まで、幅広い音作りをすることができます。
また、ネックが細めで弾きやすいというのも初心者におすすめな点です。
プレシジョンベース
プレシジョンベースは、もっとも古くからあるタイプのエレキベースです。
プレシジョンベースが発売される前は、ベースにはウッドベース(コントラバス)が使われていました。
プレシジョン(Precision)とは、「精度」という意味で、それまでのウッドベースがフレットレスで音程が不正確であるのに対して、プレシジョンベースにはフレットがあるため、正確な音程で演奏できるということから来ています。
プレシジョンベースには、2つのピックアップをくっつけて配置したプレシジョンタイプのピックアップが搭載されており、太くて強いサウンドを出せるのが特徴です。
ネックは、ジャズベースと比べて太めのため、手が小さい方には弾きにくい場合があります。
ジャズベースとプレシジョンベースの違い
ジャズベースとプレシジョンベースの主な違いは以下の3つです。
- ボディの形
- ネックの太さ
- ピックアップ
プレシジョンベース | ジャズベース | |
---|---|---|
ボディ | 対称 | 非対称 |
ネック | 太い | 細い |
ピックアップ | 1 x スプリット | 2 x シングルコイル |
ジャズベースは、ボディが非対称で右手の邪魔になりにくくプレシジョンベースより弾きやすい形状になっています。
ジャズベースはネックが細く、ネックが太いプレシジョンベースよりも演奏がしやすいです。
プレシジョンベースのピックアップは、低域側と高域側の2つのピックアップを使うことで、ノイズの少ないパワフルなサウンドを実現しています。
ジャズベースは、2つのシングルコイルピックアップがフロントとリアに配置され、2つのピックアップのバランスを調整することで、幅広い音作りができるようになっています。
その他
ジャズベースやプレシジョンベース以外にも、さまざまなタイプのベースが発売されています。
ジャズベースとプレシジョンベースがもっともポピュラーなタイプですが、好きなベーシストがそれ以外のタイプのものを使っているという場合、それを選ぶのもよいでしょう。
予算で選ぶ
ベースを選ぶときに、もっとも気になるのが予算でしょう。
価格は、メーカー・ブランドや材料、パーツ、生産地などによって変わってきます。
高額になるほど、弾きやすさや音質、耐久性が向上すると思っていればよいでしょう。
1~2万円台
もっとも低価格なベースは、1~2万円台で購入できます。
予算がない、または最初から高いベースを買っても続くかどうか分からないといった場合には、この価格帯のものを選ぶのもありでしょう。
この価格帯のものでも、初心者には十分な性能があります。
生産地は主に中国や東南アジアになります。
3~5万円台
初心者向けとしては、もっとも無難な価格帯です。
フェンダー社の低価格ブランドSquireは、この価格帯のものが多いです。
この価格帯では、中国や東南アジア以外に国産のものも出てきます。
6~11万円台
予算があるなら最初からこの価格帯のものを選ぶのもよいでしょう。
この価格帯では、フェンダーブランドのベースが手に入ります。
長く使うことを考えるなら、この価格のベースがおすすめです。
生産地は、日本、アメリカ、ドイツなどが多いです。
12万円台以上
この価格帯のものは、ベースのことがよく分かってから手を出すほうがよいでしょう。初めてのベースには、高すぎるといえます。
中級者以上におすすめの価格帯です。
日本、アメリカ、ドイツなどで職人が丁寧につくったものが多くなります。
メーカー・ブランドで選ぶ
ベースを選ぶときには、メーカーを選ぶのも大切です。
初心者向けの価格のベースを発売している主なメーカーを紹介します。
Fender
Fender(フェンダー)は、プレシジョンベースやジャズベースを開発したアメリカのメーカーです。
エレキギターやエレキベース、アンプを製造しており、ギターのメーカーとしては、ギブソン社と並び世界でもっとも有名なメーカーです。
もちろん信頼性も抜群で、フェンダー社のベースを選んでおけば間違いなしと言えます。
Squier
Squier(スクワイヤ)は、フェンダー社の低価格ブランドです。フェンダーブランドのものとは、生産地や下請けの製造会社などが異なります。
Squierのベースは、2~5万円ぐらいで初心者に最適の価格帯です。
フェンダー社のブランドであるため、信頼性も高いです。
Ibanez
Ibanez(アイバニーズ)は、日本の楽器メーカーである星野楽器のギター/ベース・ブランドです。
世界のトップギタリスト・ベーシストもIbanez製品を使用しています。
2~6万円ぐらいの初心者向けの価格帯のベースも多数発売しています。
Ibanezのオーバードライブ・エフェクター「Tube Screamer」は、業界標準といえ世界中で非常に有名です。
Ibanezのベースは、ネックが薄くて弾きやすいので初心者の方に向いています。
Yamaha
Yamaha(ヤマハ)は、言わずと知れた世界最大手の日本の楽器メーカーです。
3~8万円ぐらいの価格帯のベースを多数発売しています。
PlayTech
PlayTech(プレイテック)は、楽器の通販サイト「サウンドハウス」のオリジナルブランドです。
PlayTech製品は、とにかく価格が安いです。予算のない方におすすめです。
ジャズベースタイプ、プレシジョンベースタイプのベースを発売しています。
Selder
Selder(セルダー)は、激安のギター/ベース・ブランドです。
2万円前後でベースやアンプなどをまとめた入門セットを購入できます。
楽天でもっとも売れているベースは、Selderのベース入門セットです。
おすすめベース(1~3万円)
Selder / JB-30 初心者入門13点セット
激安のベース入門セットです。ベースはジャズベースタイプです。
色は、ブラック、ホワイト、レッド、サンバーストなど12色があります。
エレキベース本体、ソフトケース、アンプ、チューナー、シールドケーブル、ヘッドフォン、ストラップ、ベーススタンド、教則本、教則DVD、ピック&ピックケース、予備弦、クロス、サクラ楽器オリジナルステッカーが入っています。
Selder / PB-30 初心者入門13点セット
激安のベース入門セットです。ベースはプレシジョンベースタイプです。
色は、ブラック、ホワイト、レッド、サンバーストなど8色があります。
エレキベース本体、ソフトケース、アンプ、チューナー、シールドケーブル、ヘッドフォン、ストラップ、ベーススタンド、教則本、教則DVD、ピック&ピックケース、予備弦、クロス、サクラ楽器オリジナルステッカーが入っています。
PlayTech / JB420
楽器の通販専門店サウンドハウスによる低価格なジャズベースタイプのベースです。
色は、ブラック、レッド、サンバースト、ホワイトなど全15色から選ぶことができます。
PlayTech / PB450
楽器の通販専門店サウンドハウスによる低価格なプレシジョンベースタイプのベースです。
色は、ブラック、レッド、サンバースト、ホワイトなど全15色から選ぶことができます。
Squier / Bronco Bass
ネックが短く背の低い方でもひきやすいベースです。
色は、ブラックとレッドの2色があります。
Squier / Affinity Jazz Bass
スクワイヤの低価格ジャズベースです。
色は、ブラック、ホワイト、レッドなど7色があります。
Squier / Affinity Precision Bass
スクワイヤの低価格プレシジョンベースです。
色は、ブラック、ホワイト、レッドの3色があります。
おすすめベース(3~6万円)
Ibanez / SR300E
3次元カーブのボディとスリムネックで弾きやすいベースです。
色は、ブラック、レッド、ホワイトなど6色があります。
Yamaha / BB234
ヤマハのエントリーモデルのベースです。
色は、ブラック、レッド、ホワイト、ナチュラルの4色があります。
Squier / Classic Vibe ’60s Jazz Bass
60年代のジャズベースをモデルにしたジャズベースです。
指板には、インディアン・ローレルが使われています。
色は、サンバースト、ブラック、水色の3色があります。
Squier / Classic Vibe ’70s Jazz Bass
70年代のジャズベースをモデルにしたジャズベースです。
指板には、メイプルが使われています。
色は、サンバースト、ブラック、ナチュラルの3色があります。
Squier / Classic Vibe ’60s Precision Bass
60年代のプレシジョンベースをモデルにしたプレシジョンベースです。
指板には、インディアン・ローレルが使われています。
色は、サンバースト、ホワイトの2色があります。
Squier / Classic Vibe ’70s Precision Bass
70年代のプレシジョンベースをモデルにしたプレシジョンベースです。
指板には、メイプルが使われています。
色は、ブラック、ウォルナットの2色があります。
おすすめベース(6万円以上)
Fender / Player Jazz Bass
フェンダーブランドの中では、低価格なエントリーモデルのジャズベースです。
色は、サンバースト、ブラック、ホワイトなど7色があります。
Fender / Player Precision Bass
フェンダーブランドの中では、低価格なエントリーモデルのプレシジョンベースです。
色は、サンバースト、ブラック、ホワイトなど7色があります。