レスポールは、さまざまなメーカーから発売されています。
どのレスポールを買えばよいのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、レスポールの種類や、特徴、選び方について解説し、おすすめのレスポールを紹介します。
これからレスポールの購入を検討している方は、参考にしてみてください。
- レスポールとは
- レスポールの特徴
- レスポールの種類
- おすすめレスポール
- Gibson / Les Paul Modern
- Gibson / Les Paul Tribute
- Gibson / Les Paul Classic
- Gibson / Les Paul Studio
- Gibson / Les Paul Special
- Gibson / Les Paul Junior
- Epiphone / Les Paul Studio LT
- Epiphone / Les Paul SL
- Epiphone / Inspired by Gibson Les Paul Studio
- Epiphone / Inspired by Gibson Les Paul Standard 60s
- Epiphone / Les Paul Muse
- Epiphone / Les Paul Express
- まとめ
レスポールとは
レスポールとは、エレキギターのモデルの一種です。
レスポールはアメリカでジャズ・ギタリストとして活躍していたレス・ポール氏のアーティストモデルとして1952年に誕生しました。
レスポールは、アメリカのGibson(ギブソン)社が開発・発売したモデルのため、正式に「レスポール」と名のれるのはギブソン社のみになります。
ギブソン社は傘下にEpiphone(エピフォン)、Maestro by Gibson(マエストロ)というブランドを持っており、これらのブランドでもレスポールという名前は使われます。
レスポールは、他社からもコピーモデルが多数発売されており、それらは「レスポール・タイプ」と呼ばれます。
レスポールもレスポールタイプも、ギターの特徴は基本的に同じです。
レスポールの特徴
見た目・デザイン
シングルカッタウェイ
カッタウェイとは、ネックの付け根の部分のボディの切り込みのことです。
レスポールは、片側のみにカッタウェイのあるシングルカッタウェイとなっています。
ストラトなど、両側にカッタウェイのあるものは、ダブルカッタウェイと呼ばれます。
アーチド・トップ
レスポールのボディは、ボディ上面がアーチ状の丸みのあるデザインになっています。これを「アーチド・トップ」と呼びます。
ストラトなど、ボディが平らなものは「フラット・トップ」と呼びます。
左右3つずつのペグ
レスポールは、ペグが左右に3つずつついています。
ストラトなどは、片側に6つついています。
太いネック
レスポールのネックは太めです。
手が小さい方にはレスポールはおすすめではありません。
重い
レスポールは、パワフルなサウンドを出すため重いつくりになっています。
重いギターが苦手な方には、レスポールはおすすめではありません。
音
レースポールの音は、パワフルで太くあたたかいという特徴があります。特に中音域が強く出すことができ、甘いサウンドを楽しめます。
パワフルな音の理由は、ピックアップにあります。レスポールのピックアップには、コイルが2つある「ハムバッカー」が採用されています。ハムバッカーはノイズに強く、中低域が強調された太く甘いサウンドを出すことができます。
パワフルな音が出せるレスポールは、ロックやメタルに最適です。
レスポールの種類
レスポールには、多数のモデルがありますが、主に下記の5つに分けられます。
- スタンダード
- カスタム
- ジュニア
- スペシャル
- スタジオ
スタンダード
レスポール・スタンダードは、その名の通りレスポールの標準となるモデルです。
レスポール・スタンダードは、1952年に初めて発売されたレスポールのモデルで、このスタンダードを元に、後に上位モデルや下位モデルが発売されました。
スタンダードは、レスポールらしいパワフルであたたかみのあるサウンドが特徴です。
木材は、トップにメイプル、バックにマホガニーを使い、指板にはローズウッドというスタイルが基本です。
カラーはチェリーサンバーストやゴールドが定番です。
もっともポピュラーで一般的なタイプのレスポールで、初めてレスポールを使う方にも最適です。
カスタム
レスポール・カスタムは、スタンダードより上位のグレードにあたるモデルです。
エボニー指板やゴールドパーツなどが採用されており、高級感のあるモデルとなっています。
特に黒のフィニッシュのモデルは「ブラックビューティー」という名でも知られ定番となっています。
音はスタンダードとほぼ同じですが、中低域がより強調されたサウンドになっています。
ジュニア
レスポール・ジュニアは、スタンダードより下位にあたる低価格モデルです。
アーチドトップのスタンダードと異なり、ジュニアではボディが平らなフラットトップとなっています。
ピックアップには、P-90という幅広のシングルコイル・ピックアップが採用されています。
P-90のシングルコイル・ピックアップは、レスポール・スタンダードなどに採用されているハムバッカー・ピックアップに比べて高音域が強く、歯切れの良いジャキッとした音を出すことができます。
ピックアップの数は、ややフロント寄りのリアに1基のみなっています。そのため、出せる音の幅は狭くなっています。
スペシャル
レスポール・スペシャルは、ジュニアの上位版にあたるモデルです。
基本構造は同じですが、ピックアップが2基ついているため、ジュニアよりも幅広い音を出すことができます。
スタジオ
レスポール・スタジオは、スタンダードの低価格版にあたるモデルです。
ジュニア/スペシャルが、スタンダードとはかなり異なる設計であるのに対し、スタジオはスタンダードに忠実な設計の下位モデルとなっています。
おすすめレスポール
Gibson / Les Paul Modern
Gibson / Les Paul Modern は、従来のレスポールに多くのアップデートを組み込んだ革新的なモデルです。
ボディは、ウルトラ・ライト・ウェイトリリーフにより軽量で取り回しやすくなっています。
ネックは、非対称シェイプのスリムテーパーネックで演奏しやすい形状に仕上がっています。
指板は、コンパウンド・ラディアス指板と新しいヒールレス加工によりハイフレットでの演奏性が劇的にアップしています。
ペグには、Groverのロックペグを採用し、弦交換の容易でチューニングの安定性も向上しています。
ピックアップは、フロントにBurstBucker Pro、リアにBurstBucker Pro +ピックアップを採用しています。4つのPush-Pullポットにより、パワフルなハムバッカーとP-90の様なシングルコイルのきらびやかなトーンを切り替えることができます。
カラーは、レスポールの常識をくつがえすような単色のニューカラーを採用しています。
Gibson / Les Paul Tribute
Gibson / Les Paul Tribute は、軽量化と優れた音響特性を両立したレスポールです。
ウルトラモダン・ウエイトリリーフによって、軽量化と優れた音響特性を両立しています。
サテン仕上げのニトロセルロース・ラッカー塗装で、全体的な装飾を最低限に抑えることによって、アメリカ製ながらも手の届きやすい価格を実現しています。
トラディショナルなギブソンらしいラウンドネックシェイプで、1.695インチ(約43.05mm)とギブソンの標準的なナット幅です。
ピックアップはモダンクラシック路線の490R・490Tのカバードタイプを搭載しています。
クライオジェニック処理で耐久性を高めたフレットワイヤー、ヴィンテージを意識したアルミニウム製のブリッジ・テイルピースもポイントです。
Gibson / Les Paul Classic
Gibson / Les Paul Classic は、60年代初頭のスタイルのレスポールに使いやすい機能を盛り込んだモデルです。
細めのスリムテーパーネックを採用し演奏しやすくなっています。
ピックアップには、Burstbucker 61R&61Tゼブラオープンコイルピックアップを採用しており、伝統的なギブソントーンを少しパワフルにしたサウンドです。
4つのプッシュプルノブによりコイルタップやフェイズサウンド、ダイレクトサウンドを可能にし、オールマイティーなサウンドとなっています。
Gibson / Les Paul Studio
Gibson / Les Paul Studio は、2019年発売の新しいレスポールスタジオです。
ピックアップには490R, 498Tのハイパワーな組み合わせを採用しています。
コイルタップが可能となっており、図太いサウンドからクリスピーなシングルコイルトーンまでオールマイティに使用できます。
トップ材にメイプル、バック材にはマホガニーを用いた組み合わせは伝統的なトーンをもたらします。ウルトラ・モダーン・ウエイト・リリーフにより「軽量化」と「鳴り」を両立しています。
アルミのブリッジとテールピースを採用しており、弦の振動をダイレクトにボディーに伝え、さらに鳴りが向上しています。
ネックは演奏性に優れたスリムテーパーを採用しています。
Gibson / Les Paul Special
Gibson / Les Paul Special は、独特のルックスとストレートなサウンドが魅力のレスポールです。
ソリッド・マホガニーボディーに2基のP-90を搭載したシンプルなレスポールです。
太めの50年代使用のネックシェイプを採用しています。
ホワイトボタンペグ、テールピース一体型のブリッジと往年の仕様を意識したつくりになっています。
Gibson / Les Paul Junior
Gibson / Les Paul Junior は、シンプルなルックスとストレートなサウンドが魅力のレスポールです。
レスポールジュニアは、1954年のリリース時こそ、学生やビギナー向けのお求め安いモデルの位置づけでしたが、レスポール・ジュニアはその後60年間にもわたり多くの本格的なミュージシャン達を虜にし続けています。
ボディは、マホガニーのフラットトップで、ドッグイヤー・タイプのP90ピックアップ、1ヴォリューム、1トーンといったシンプルな仕様です。
50年代スタイルの肉厚なネック・プロファイルとラップアラウンド・ブリッジはソリッドなロックサウンドを奏でます。
ホワイトボタンペグ、テールピース一体型のブリッジと往年の仕様を意識したつくりになっています。
Epiphone / Les Paul Studio LT
Epiphone / Les Paul Studio LT は、ギブソンの廉価ブランド・エピフォンによる低価格なレスポールです。
手の小さい方でも握りやすいスリムテーパーネックで、ヒール部分の形状も工夫されているので、レスポールの弱点であったハイポジションの演奏性が向上しています。
ボルトオンジョイントを採用したり、装飾を控えめにすることでお手頃価格を実現しています。
上位機種を踏襲した2ハムバッカー・ピックアップと2ボリューム/2トーンのスタイルで、甘く艶のあるクリーントーンから、エッジの効いたドライブサウンドまで、レスポール然とした王道の音色を奏でます。
Epiphone / Les Paul SL
Epiphone / Les Paul SL は、薄型で軽量なレスポールです。
ポプラ材による薄型軽量ボディで、手の小さい方にも安心なスリムテーパー・マホガニーネック仕様です。
ピックアップはセラミックマグネットで出力を高めたシングルコイル・ピックアップを採用しております。
ボルトオンジョイントネックで、全体のデザインや装飾をシンプルにすることで驚異的なコストパフォーマンスが実現しています。
エレキギター初心者・入門者の方にはもちろん、手軽にお楽しめるいただけるセカンドギター用としてもおすすめです。
Epiphone / Inspired by Gibson Les Paul Studio
Epiphone / Inspired by Gibson Les Paul Studio は、2020年発売の最新のレスポールです。
レスポール・スタンダードと比べると、ボディや指板周りのバインディング(ライン)や、ピックアップカバーを省き、ポジションマークもシンプルなドットマークにすることで、コストを抑えながらもレスポール・サウンドはそのまま継承した作りになっています。
ファースト・ギターにオススメの価格帯で、ギター初心者の方に最適です。
Epiphone / Inspired by Gibson Les Paul Standard 60s
Epiphone / Inspired by Gibson Les Paul Standard 60s は、1960年代のスタイルを踏襲したレスポールです。
メイプルトップ/マホガニーバックボディ、Groverペグ、アルニコクラシックプロ・ハムバッカー、Vol/ToneにCTSポットを採用し、見た目も機能面も申し分ないスペックです。
ヘッドストックも、本家ギブソンに近いデザインになっています。
Epiphone / Les Paul Muse
Epiphone / Les Paul Muse は、柔らかな色味のメタリック・フィニッシュが特徴的なレスポールです。
チェンバード加工を施した軽量ボディとハイ・パワーな出力を可能とするアルニコ・クラシック・プロ・ハムバッカー・ピックアップを搭載しています。
マホガニーに似たルックスのアフリカ産オクメ・ボディにメイプル・トップ、指板にはインディアン・ローレルを使用しています。
クリア・カラーが目につくコントロール・ノブは、ボリュームが各コイル・タップ、トーンが各フェイズのスイッチになっています。
Epiphone / Les Paul Express
Epiphone / Les Paul Express は、22インチスケールのミニサイズのレスポールです。
ピックアップは本格的にハムバッカーを2発搭載しています。
フレットは21フレットあり、1ボリューム、1トーンのコントロールで操作性も良好です。
まとめ
おすすめのレスポールギターを紹介しました。
レスポール以外のエレキギターについては、こちらを参照してください。