この記事では、フレットレスベースのメリットとデメリットを解説し、おすすめのフレットレスベースを紹介します。
フレットレスベースとは
フレットレスベースとは、その名の通りフレットがないベースです。
フレットレスベースは、フレットの代わりにガイドライン(ポジションマーク)がついているものと、ついていないものとがあります。
フレットがないという点以外は、一般的なエレキベースと違いはありません。
フレットレスベースのメリット
自由な音程
フレットレスベースは、音を半音単位で区切るフレットがないため、半音の間の音程を自由に演奏できます。
スライドを使ったり、中間音を使ったりすることで、フレット付きのベースでは出来ない表現力の豊かな演奏ができます。
フレット付きのベースでも、チョーキングにより音程を上げることができますが、下げることはできません。フレットレスベースなら自由に音程を上げ下げすることができます。
フレットバズがない
フレットレスベースはフレットがないため、弦がフレットに当たってしまい発生するフレットバズ(ビビり音)がありません。
フレットレスベースのデメリット
演奏が難しい
フレットレスベースでは、半音単位の正確な音程を出すのが難しいです。
この演奏の難しさが、フレットレスベースの最大のデメリットといえます。
おすすめフレットレスベース
Squier / Classic Vibe ’60s Jazz Bass Fretless
Squier ( スクワイヤ ) / Classic Vibe ’60s Jazz Bass Fretless は、フェンダーの低価格ブランドSquierのフレットレスジャズベースです。
Fender / Player Jazz Bass Fretless
Fender ( フェンダー ) / Player Jazz Bass Fretless は、フェンダーブランドの中では、低価格なプレーヤーシリーズのフレットレスジャズベースです。
Fender / American Professional Jazz Bass Fretless
Fender ( フェンダー ) / American Professional Jazz Bass Fretless は、フェンダーの上位シリーズであるAmerican Professionalシリーズのフレットレスジャズベースです。
最新鋭V-ModシングルコイルJazz Bassピックアップを搭載しています。
バランスのとれたトーン、透きとおるようなローエンドが特徴です。
演奏性に優れたSlim Cシェイプネックを採用しています。
Fender / Tony Franklin Fretless Precision Bass
Fender ( フェンダー ) / Tony Franklin Fretless Precision Bass は、フレットレスの達人として特にハードロック界での功績が大きいトニーフランクリンのシグネイチャーモデルです。
Fenderとしては珍しいエボニー指板を採用しています。
Fender / Jaco Pastorius Jazz Bass
Fender ( フェンダー ) / Jaco Pastorius Jazz Bass は、フレットレスベースで有名なベーシストであるジャコ・パストリアスのシグネイチャーモデルです。
フレットレス&フラットワウンド弦でしか得ることができない、独特の滑らかなフィーリングが楽しめます。
フレットレスベースにおすすめの弦
フレットベースには、フラットワウンド弦がおすすめです。
ベースの弦には、以下の2種類があります。
- ラウンドワウンド弦
- フラットワウンド弦
フレットレスベースには、フラットワウンド弦がおすすめです。
ラウンドワウンド弦とは
ラウンドワウンド弦は、エレキベースで一般的に使われているタイプの弦です。
ラウンドワウンド弦は、スチール弦で、芯線が丸く巻かれている弦のことです。
音の立ち上がりがよく、倍音を多く含んだ明るい音を出す傾向があります。
表面が荒いため、上下にスライドする際に指のノイズが多くなり、フレットレスの指板が摩耗する可能性があります。
フレット付きのベースには、ラウンドワウンド弦がおすすめです。
フラットワウンド弦とは
フラットワウンド弦はラウンドワウンド弦と同じように、芯線に巻線が巻きつけられていますが、フラットワウンド弦では平たい巻線が使われています。このためフラットワウンド弦は、表面が非常になめらかでツルツルとした仕上がりになっています。
音は倍音の少ないマイルドなサウンドになります。
表面がなめらかなため、指をスライドさせやすくフレットレスベースに適した弦です。